Z1000-FE103A
音工房ZのフラッグシップバックロードZ1000にFOSTEX70周年モデルFE103Aを纏いました。限定生産販売を開始いたしました。


- ■フォステクス70周年記念ユニットのFE103A用に徹底チューニングしたBHBSエンクロージャーを採用しています。
- ■剛性の高い15mm厚のホワイトバーチ材を採用しています。バフル面は2倍の30mm厚にして更に剛性を高めています。
- ■小口径スピーカーならではの定位の良さを最大限に活かした面積の小さいバフルにしています。
- ■ダクトにはテーパーダクトを採用。ヌケのよい低音再生に寄与しています。
- ■仕上げにはウォールナットの突板が全面に美しく貼られています。

■数量1=スピーカーエンクロージャー2つ
(スピーカーユニットは別売りです)
価格 | 188,000円(税込) |
---|---|
送料 | 全国一律送料無料
(沖縄・離島は別送料) |
ポイント | 1880pt |

- ■スピーカーユニット(FE103A)の残り分が完売しましたら販売終了いたします。
- ■ご購入の際に追加オプションを選択できます。▼ オプションを見る
Z1000-FE103Aの開発1
音工房Z初のブックシェルフ型 Z1000
音工房Zには以前からトールボーイ型ではなくブックシェルフ型のバックロードで、最高品質のスピーカーを作って欲しいというご要望を度々頂戴していました。今までのZ1000はすべてトールボーイ型でした。Z1000は音工房Zのフラグシップを冠するモデルだったのは、ハイエンドスピーカーに求められる低域を出すにはどうしても箱容積が大きい方が有利だったためです。
数年前にFE108-Solなどのオーバーダンピングユニットが出た時でも箱容積が大きいほど、低域の再生には有利で、ローエンド再生にこだわりたい音工房Zとしては箱容積を大きくせざるを得ませんでした。ブックシェルフ型の小型スピーカーという制約がある中で最高のものを作って見たいと気持ちは前々からありましたが、なかなか良いスピーカーユニットが見つかりませんでした。


2019年の秋頃にフォステクスの営業さんが数種類の新製品ユニットを持って音工房Zのリスニングルームに現れた時に、その考えに適合するユニットと出会いました。
FOSTEXさんが持ってきた試作箱は比較的小さく、搭載されていたユニットはFE103AというFOSTEXの70周年
記念モデルとの事でした。一聴してこれは只者ではないユニットである事を感じました。
「制動が良く効き立ち上がりが早く、スピード感のある低音で、高音は伸びて繊細でかつ耳に刺さらない」


フォステクスの営業さんはいくつか新製品を持ってきてくれましたが、新製品ユニットの中で「FE103A」の印象は強烈で、「このユニットの素材の良さを引き出す箱を作りたい!」という制作意欲を掻き立ててくれるものでした。
Z1000-FE103Aの開発2
何故フルレンジ1発のBHBSにこだわるのか?
フルレンジスピーカーとは全帯域を一つのスピーカーユニットで鳴らすシステムです。今回選んだFE103Aもフルレンジスピーカーとなります。現在の所謂「ハイエンド」と呼ばれる多くのメーカー製スピーカーはユニットが数多く付いているマルチウエイスピーカーの採用例が多いです。
大小複数のスピーカーユニットで構成されたマルチウエイ型は、広い帯域をカバーできるシステムです。しかし、口径の違うユニット毎の音の重なりによる濁りやスピーカー毎の帯域を分けるコイルやコンデンサから構成されるディバイディングネットワークによる音質の劣化などは避けて通ることができません。
例えば、ヴァイオリンの音像の部分に注目して聞けば、マルチウエイスピーカーの場合では、複数のスピーカーが重なる帯域がどうしても出来てしまい、焦点があいまいになりぼやけた音像になりがちです。フルレンジ1発のスピーカーならば、1つのスピーカーからでるので、ユニット毎の音の重なりは出ず、ネットワークも不要なので鮮度は抜群となります。


ここにフルレンジ1発のシステムがマルチウェイのハイエンドシステムに音質で勝てる要素があり、一部の自作オーディオファンからは大きな支持を得ています。またマルチウエイとフルレンジ1発のシステムを併用される方も多くいらっしゃいます。しかし、フルレンジ1発のスピーカーシステムは高域の分割振動や、ローエンド部分に欠点があるのも事実です。
Z1000-FE103Aはフルレンジとしては最高レベルの低歪の高域に、癖が出ずに低域を伸ばす弊社のオリジナルバックロードホーンエンクロージャー「BHBS」を合わせたスピーカーシステムになります。弊社で採用しているBHBS型エンクロージャーと通常のバックロードホーンの違いを簡単に解説します。BHBSとは「ブログハイエンド自作スピーカー」の石田氏が考案したBHBS(バックロードホーンバスレフ)という方式です。


BHBSでは箱の内部の迷路の設計と、最終ダクトの2つの調整を中心に行うことで、従来のバックロードにありがちなパイプ共鳴してしまう中域を抑えて、下まで力強く伸びる低域が確保されるようになっています。最高品質のフルレンジ1発にBHBSという低域増強技術を使い、メーカー製ハイエンドマルチウェイスピーカーの凌駕を目標としています。
Z1000-FE103Aの開発3
複数の試作箱を制作
Z1000-FE103Aを開発するにあたって複数の試作箱を使って音を煮詰めてゆきました。少し長くなりますが、その開発過程で使った試作箱を紹介します。はじめに行った小手調べでの10cm用の7Lバスレフ箱でユニットの素性を知るところからスタートです。

箱が小さめなこともあり低域は控えめですが、音の解像度が良く高域はうるさくありません。音自体は良いバランスではありましたが、「このユニットの実力はこんなもんではないでしょ?」と思えました。
普通のバスレフ箱に入れてそこそこ鳴るユニットですと、長岡式バックロードにするとどうしても低域が膨らみ気味・制動不足を感じてしまうものですがBHBS方式にすれば設計次第で良い音にすることが可能です。
このユニットはFOSTEXさんが持ってきてくれた時にも直感的にBHBSだと思いましたが、実際にバスレフ箱に入れて聞いてみてもBHBSで間違いないことを再確認しました。
【試作箱1】まずは高さ600の大きいサイズで試作
最初はけっこう大きい箱で低域がどれくらいでるか試してみました。
音道はZ701-Modenaの空気室斜めの形状を使いました。
開発の最終目標はこの優れたユニットの実力を200%発揮させてやることです。ブックシェルフ型で作るということを決めていたので、大型のトールボーイバックロードで思い切りローエンドを伸ばすというよりかは低域から中域にかけてのバランスをいかにとるかということになります。
最初の1発目の試作は高さは60cmで幅19.5cm 奥行きは45cmで作りました。


試作箱1と音工房Z-FE108Solとの試聴比較
同じ口径でライバルでもあるZ1000-FE108Solを試聴比較に使います。
結果はローエンドの量感はZ1000-FE108Solよりも出ていたという驚きの結果でしたが、中音域の厚みはZ1000のほうが大分良く、試作箱1は中域がスッキリで低域ドッカン系のダブルバスレフの特性でした。
これでは少しローエンド寄りでNGな気がしました。低域の質も少し締まりがない感じがありました。
【試作箱2】外寸のバランスを変更して再び試作
ビジュアル的な観点からも試作箱1は大きすぎ不格好でしたので、製品を意識した大きさで2つ目の試作を製作しました。ほとんど同じ内容積を維持しつつ見た目的に縦横比を変えてバランスのよいものを目指しました。
出来上がった箱は音道の長さや内容積もほとんど変わっていないにもかかわらず、出てきた音はローエンドが弱くなり、中音域はわずかに厚みが出たものの、とても納得の出来るものではありませんでした。 試作1のほうがローエンドが出る分ましな印象でした。


内部音道などもかなり変更して試行錯誤しましたが、結局音は良くならず途方にくれてしまいました。
暗礁に乗り上げてしまったようなので、ものは試しにと倉庫から昔に販売したZ701-FE103Solを引っ張り出し最新ユニットであるFE103Aを取り付けて試聴してみました。Z701-FE103SolはFE103Solの専用箱ですが、FE103Solは内容的には同じ10センチで非オーバーダンピングユニットの為傾向は参考になると思ったのです。
試作1とZ701の比較では低域の量感は、やはり内部容積の大きい試作1の方が圧倒的でしたが、 Z701-FE103Sol(FE103Aを装着)の方はバランスが良くもう少しローエンドが伸びてくれればかなり良くなるのでは!という期待が持てました。


さらに追試でB&W805と比較
B&Wのかつてのフラグシップ、ノーチラスシリーズ唯一のブックシェルフ型であるB&W805とZ700を比較しました。試聴してみるとZ700はB&W805に比べて気持ちハイ上がりで低域は少なめではありますが、フルレンジとしての活きの良さと定位感の良さが十分あり、この状態でもソースによっては十分勝負できるところにいると思えました。
【試作箱3】高さ450mmのサイズで再設計
2つの試作を経てFE103Aはバックロード用のユニットではないので箱を大きくしすぎてしまうとローエンドを出すのは簡単だが、質感が落ちることと中域が犠牲になることが分かり、Z701-FE103Solのサイズである高さ450mmのサイズで再試作しました。
試作2の音道のボリュームは確保しつつ、Z700-FE103Solよりも音道の長いもので最設計しました。音道のとり方はZ700と途中まで似たものなので、箱の内容積は違いますがZ701-FE103Solと試作3の箱を比較しながら実験をしました。

左から試作箱1,試作箱2,試作箱3,Z701-FE103Sol
最初は空気室をZ701に近いかたちで設計し、音道の長さに変化をつけてZ701-FE103Sol(FE103A装着)と比較していきました。
この時点ではまだ「Z701-FE103Sol(FE103A装着)」と「試作箱3」は大差がない状態でしたが、ここでZ1000-FE168NSの時にユニット後方の空気室容積を減らした方が音のパワー感が改善した事を思い出しました。
これは単純にユニット後方の空気室を少なくして音が良くなるというものではなく、全体の容積・音道の容積・スピーカーユニットのポテンシャルによっておいしい容積というものがあり、かなりピンポイントで決定します。(数mmのオーダーです)
【試作箱3の空気室を中心に変更】
空気室容積を変え内部音道を変更することで中域とローエンドのバランスを整えることに数日を費やしました。


最初は空気室容積を大きく変えて音の方向を確認しながら、あとはmm単位で動かしてゆきます。側板をふたのようにして開けては動かし、締めては視聴を繰り返します。


また音道も全ての写真は載せていませんが、様々な音道をためしベニヤの斜め音道や吸音材も合わせて調整を行いました。


最終的には2つの候補が残りました。
2つの候補はどちらも容積を少なくした空気室後ろのデッドスペースを音道として利用し、空気室の容積を細かく調整していったところローエンドが元気よく伸びて、中域の厚みもほどよい感じの箱が出来上がりました。
どちらのスピーカーもZ1000-FE108Solと比べてみて、ダンピングも良くバックロードの良いところがでている弊社の目標の音にかなり近づいてきました!
Z1000-FE108Solと比較するとローエンド部分だけはさすがに敵いませんが、中域と低域のバランスの良さと高域の解像度は上という印象です。試作箱でここまでいけば本制作をした時にさらに音が良くなるので、期待が持てます。
【2つの最終候補で悩む】
試作箱3は前回空気室を中心に様々な音道パターンを試していて、細かい調整を含めれば50パターン近い音道を試しているのですが、2つの最終候補に絞られました。
2つは音道の作りと長さが違うのですが、どちらを出しても問題なくほとんど好みに近いものですが音に煩いオーディオ好きの方からみるとやはり異なります。
単純に「候補A」を音道の長いスピーカー、「候補B」を音道の短いスピーカーとします。
候補Aは音道が長いだけあってバックロード的な低域の出方で若干余韻を伴った出方で、サイズ感からすると迫力のあるスケールの大きな音に仕上がりました。低域から中域の量感もあるのであまりソースを選ばないような印象で楽しい音色です。
候補Bはバックロードよりバスレフ的な出方で低域はより歯切れ良くモニター的な出来たな音色です。オーディオファンが好むちょっとマニアックなソースではこちらのほうが良く鳴るなという印象でした。
さて困ったのはどちらの箱の音道を採用するかです。同じユニット箱の容積も同じではありますが出音のキャラクターはそれぞれ違います。
バックロード風味の出音が楽しい試作箱Aか、バスレフに近いクッキリハッキリ系の試作箱Bか 何度も聴き比べをしてみて自分が感じたのは、試作箱Aの方が聴いていて、とても楽しいという事でした。
オーケストラの楽曲などを聴いていて、冷静なのが試作箱Bで、一緒に熱くなってくれるのが試作箱Aでした。大山も青木も試作箱Aの方が良いのではないかと同意見でした。この時点では90%近くAで行こうと決めていましたが試聴会でアンケートをとって見ることにしました。
Z1000-FE103Aの開発4
2020/1/19試聴会でのブラインド比較での評価
2020/1/19 の試聴会では内部構造などの予備知識はお客様に敢えてお知らせせず、候補Aと候補Bを交互に鳴らし、どちらがよかったかのアンケートを取りました。
低域の余韻と厚みのある中域、バックロード的ななり方の候補Aと、
低域のスピード感があり中低域のスッキリ目、ダブルバスレフ的な鳴りの候補B
どちらが選ばれたでしょうか?


お客様の中で数人が候補Bが熱烈に良いと言ってくださる方も数名いたのですが、アンケートの集計をとってみるとトータルの3分の2ほどの方は候補Aを選ばれました。
当初の予想とずれていたら迷ったと思いましたが、私たちスタッフの当初決めていたこととアンケート集計が同一だったため候補A(音道長い)でいくことにしました。
Z1000-FE103Aの開発5
「試作版」と「バーチ完成版」を比較
試聴会で聞いていただいた箱は試作箱です。「試作箱」は内部音道を決めるために1つの箱の側板を開ける⇒音道やダクトを調整⇒側板の蓋を閉めるという作業をひたすら繰り返す作業でした。これによって音の骨格の90%近く決まってしまうので時間と手間はかかりますが大変重要な作業です。
この試作箱で得た貴重な音道のデータをベースに商品使うものと同一の素材を使って本制作にかかりました。
塗装屋さんから帰ってきた完成品弊社リスニングルームにていつもの試聴ソースで比較しました。 完成版の主な仕様は音道図面は試作箱の最終候補とほとんど同一ですが、試作箱と完成品には次のような違いがあります。
・試作箱はパーチクルボード15mm、完成品はホワイトバーチベニヤ15mm
・試作品のバフルはパーチクルボード15mm、完成品のバフルはホワイトバーチベニヤ30mm
・試作品のダクトは円柱、完成品のダクトはテーパータイプ
・試作品はバフルは面取りなし、完成品はバフルは大きな面取り加工あり
・試作品は側板はビス止め、完成品はボンド&4tプレスで完全圧着


上に上げたどの項目が効いているかはわからないですが、聴き比べてすぐに分かる事は、完成品になって2グレードほど音のレベルが上がったことです。もちろん外観もですが。カローラからクラウンに乗り換えた気分です(笑)。
試作箱でも音は問題ないと思っていましたが、完成品と聞き比べてしまうと音が暴れて、低域と高域が分離しているような感じがしました。試作箱はバフルの反射の影響か、中高域に痛い帯域が聞き取れますが、完成品だとそのようなものは聞こえず、極めて自然です。
目の覚めるようなダンピングの良さで、ローエンドはZ1000-FE108solよりも量感自体は少ないですが
音の迫力は同等位にはあるように感じられました。中域から中低域は試作箱の方が若干薄いというか軽く感じられ、完成品のほうが厚みのある音です。
大部分のポイントで圧倒的に完成品方が音楽的で、しかも響きがリアルです。
低音域のクセの無さやヌケの良さは、テーパーダクトの効果は大きいと思います。
音工房Zの2020年版の限定販売Z1000-FE103Aここに完成いたしました。
自信を持っておすすめさせていただきます。
Z1000-FE103Aの特長
1. FOSTEX FE103Aの為にチューニングした内部設計


フォステクス70周年記念ユニットのFE103Aを使いたくさんの試作箱から視聴を重ね音決めをしました。音工房Zのバックロードホーン設計のノウハウを全て投入して制作したオリジナルBHBSエンクロージャーになります。
※スピーカーユニットの取り付けはオプションになります。
2. ホワイトバーチベニヤを採用

エンクロージャーには音道を含め15mm厚のホワイトバーチベニヤを採用しています。ホワイトバーチベニヤは比重の重い広葉樹で大変高価な材質です。バフルには15mmを4tのプレス機で圧接して二枚重ねの30mm作りになっています。ユニットからエンクロージャーに伝わる不要な振動を軽減しクリヤーな音質をお楽しみいただけます。
3. 仕上げにはウォールナットの突板が全面に美しく貼られています


すべての面をウォールナットのツキ板で仕上げ、バーチベニヤの面はまったく出ていない仕様になりました。硬度のあるウレタン仕上げでつや消し仕様です。高級感のある家具調の仕上がりです。
4. テーパーダクト採用


Z-Trentoでも実績のあるテーパーダクトを採用しています。試作段階では丸形の一般的なものを使用して実験試聴していましたが、低音のヌケ感の向上が感じられました。
5. 点音源を具現化したデザインをめざしました


バフルにはスピーカーユニットに沿って大きく面取り加工を施しております。バフルからの反射音を抑えてスピーカーユニットの音をリスナーに伝える点音源の考え方をベースにデザインをつめました。フルレンジの定位感の良さをさらに引き立たせるバフルデザインです。
- ■吸音材は必要最小限として、バックキャビティの一つの面にミクロンウールを貼り付けています。
- ■内部配線に高品位OFCスピーカーケーブルに金メッキファストンを標準付属 。
- ■高級感のある肉厚アルミ材を使用したターミナル(ヘアライン加工) を製作しました。
- ■エンクロージャーは埼玉県の自社工場で全ての加工を行っております。
Z1000-FE103A 視聴動画
音工房Zリスニングルーム内でを生録しました。
ヘッドフォンでご視聴ください。実際にご視聴を希望の場合は試聴会を定期的に開催しております。
(動画アップロードできるまでもう少々お待ちください)
1. メールでの直接相談にお応えします。
代表の大山へ直接メールによる相談をすることができます。
スピーカーの制作、塗装、音出し、セッティング等で迷われたことがありましたらメールでご質問ください。
2営業日以内のご返信を心がけています。
(購入時メールサポート”希望する”をチェックしてください)
2. サポートメルマガをご購読いただけます。
音工房Zの商品を購入したいただいたお客様だけが受け取ることができる”サポートメルマガ”を定期的に受け取ることができます。 サポートメルマガでは新商品の割引案内や、通常メルマガには書けないコンテンツを配信予定です。 (購入時メールサポート"希望する"をチェックしてください)
Zユーザー様は過去配信のサポートメールの重要な部分をまとめた「購入者様専用サポートページ」にアクセスできます。
3. 「使いこなしレポート」をダウンロードいただけます。
スピーカーの使いこなしまでを徹底サポートする「使いこなしレポート」が購入者特典ページからダウンロードできます。

■数量1=スピーカーエンクロージャー2つ
(スピーカーユニットは別売りです)
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試聴会参加者様の声
2020年3月11日、12日、14日の試聴会に参加いただいた方のレビューをご紹介します。

“ 正直E103シリーズの10cmでこの低音が出ている事に驚きました”
試聴会は二度目の参加となります。
前回は他の方々や工房のソースも聴きながらゆっくりと楽しめたのですが、今回は入れ替え制で時間的には前が押したりで実質20分くらいとやや駆け足的な聴き方となりました。
自宅のメインスピーカーは前回の試聴会の後に思い切って購入したZ800-FW168HR(V3)ですので、聴き比べ出来れば尚分かり易かったのですが、自宅の音や前回試聴会で聴いた音も思い出しながら比較してみました。
試聴に使ったCDはイーグルスのヘル フリーゼズ オーヴァーからHotel California、エリッククラプトンのアンプラグドからBefore You Accuse Me、竹内 まりやさんのimpressionsから告白、宇多田ヒカルさんのFirst Love からAutomatic、その他ジャズやクラシックなど各ジャンルの曲を色々と使用しました。
三機種を切り替えながら聴き比べましたが、音の出方はかなり異なります。
805は音がスピーカーの間に集まり、密度は高いのですが音の広がりやライブ感はあまり感じられず、音もほとんど前には出て来ません。スピーカーの間できっちり鳴らす市販のモニター系のタイプと言えば良いのか、クォリティは違いますが音の出方の傾向としては以前所有していたaudioproの小型と中位のブックシェルフに似ていました。
中古の価格とユニット構成的にはZ800-FW168HR(V3)と聴き比べてみたかったところですが、今回試聴して805が欲しくはならなかったので、Z800-FW168HR(V3)の方が好みなのだろうと思います。
Z1000-FE103Aは10cmとは思えない低音で、正直FE103シリーズの10cmでこの低音が出ている事に驚きました。最低域に関しては無論805と比べると出ていない筈ですが、若干上の帯域で音痩せが出ずに量感が感じられる様に調整されており、低域の厚みとスピード感、解像感では805を上回わっている様に感じられました。普通の人はこちらの方が低音が出ている様に感じられると思います。
高音はスペックとしては20kHzまでの様ですが、綺麗で若干の華やかさを感じる傾向の音です。 ホワイトノイズが良く聞こえるタイプの音の出方で、マランツのアンプに似た音の出方で、いわゆる美音系と言えばイメージが分かり易いでしょうか。線の細さや煩ささは感じませんでした。 音場は805 Diamondと比べると倍くらい広がり、音もスピーカーよりぐっと前に出て来ます。ボーカルが痩せて聴こえる事も無く、男女の声に違和感を感じる事も無く、ギターなどもしっかりとしたサイズ感で再生されます。(バックロードでギターがちっちゃくなってしまうものもあったので一応チェックです。) 私としては、聴いていて楽しいのはZ1000-FE103Aの方でした。
Z1000-FE108-Solは、Z1000-FE103Aと比べると更に音場が1.5倍程広がる感じで、音も更に前に出て来て上下の音域のレンジもワイドになります。 ただ、低音の聴かせ方としてはややソリッドな感じで、一方でZ1000-FE103Aの方はスピード感を保ちながらも程良い量感を感じられるチューニングが施されている為、普通の音量で聴く場合にはこちらの方が心地良いと感じられるだろうと思います。 また、Z1000-FE108-Solはとにかく音がストレートに飛んで来るのが持ち味で、ライブ感は一番ですが、バックロード特有の付帯音や響きも加わります。 特定の音のリアルさが抜群である一方で、ゆったりと落ち着いて聴きたい人にはやや元気が良すぎると感じる部分もありますので、やはりバックロード愛好家向きのスピーカーだと思います。 私は同じバックロードでも音場型と言えるFE106Σのスワンを長らく使っていたので、好みとしてはスワンを美音にして低域の解像感とスピード感をアップした様なZ1000-FE103Aの方が、好みに合う様です。
3機種とも音はかなり違うのですが、音の出方が一番顕著に違うのは、ライブ録音の拍手の音や、指を鳴らす音の入ったソースでした。 805だと拍手はパチパチというよりペチペチという感じで、手拍子の音も周りの音に埋もれて小さくなりがちで、あまりクッキリはっきりとは聞こえて来ません。指を鳴らす音も同様でした。 Z1000-FE103Aでは、はっきりとした音がきちんと聞こえてきますし、Z1000-FE108-Solでは、更にはっきりと大きく聞こえて来ますので、ライブなどのソースの迫力は805とは圧倒的なくらい違います。順番的には805<Z1000-FE103A <Z1000-FE108-Solとなります。Z1000-FE103Aの聴こえ方は丁度良い塩梅ではないかなと思います。 尚、Z800-FW168HR(V3) は自宅でで聴いた限りでは103Aまでには到りませんが、不自然だったり聞き取りにくさは無かったです。
まとめとして、Z1000-FE103Aは音場が前後左右に広くて程良いライブ感があり、ボーカルも楽器もきちんとした音色とサイズ感で再生され、解像感とスピード感がありながらも程良い豊かさと厚みを感じる低音に、やや美音系の綺麗な高音で、音楽を楽しむ為のトータルでのバランスがとても良いと感じました。 宇多田ヒカルさんの様な打ち込みを多用した曲も、ゴチャっとせずにそれぞれの音をきちんと聴かせてくれましたので、かなりオールラウンドな用途で楽しめるスピーカーになっていると思います。
無理に低音を欲張ったスピーカーの様にボーカルやギターの音が痩せてしまう様な事も無く、人の声もニュートラルなままでフルレンジの良さを堪能できますので、FE103Aを買うならばこのエンクロージャーを奢ってあげたいと思いました。 今回のユニットは確かに高いのですが、その分エンクロージャーの価格はリーズナブルに抑えられていてお値打ちだと思いました。
普通ならZ800-FW168HR(V3)一台でも十分過ぎるのですが、試聴した後では、このスピーカーと二台持ちをしたくなって来て悩ましいですね(笑)。
“ Z1000シリーズは価格が張りますが、個人的には価格以上
の完成度を持っていると自任しています”
新作のZ1000 FE103A と B&W805 、 Z1000-FE108Sol3台の比較試聴に興味をそそられ参加させて頂きました。
持参した試聴ソースは 1 長岡鉄男氏も愛用? して いた定番 ピンクフロイド 「狂気 」 2ジャズ から ビル・エヴァンス 「 ワルツ・フォー・デビイ 」 3 ボーカルで エルトン・ジョン 「 エルトン・ジョン・グレイテスト・ヒッツ VOL.1 」 の都合 3 枚 で 、最後に大山氏の定番試聴 CD で締め括りしました 。
3台比較の第一印象として感じたのは 、新作のZ1000-FE103AはZ1000-FE108Solと音の傾向は酷似して若干Z1000-FE103Aの方がおとなしく聴こえた事です 。 Z1000-FE108Solの高域部分がZ1000-FE103Aと比べて量的にやや多く出ている様に感じられ、その分きらびやかに聴こえたのかなと思います。高域部分はツィーター追加で微調整 が出来るので、その分Z1000-FE103Aにも分があるかもしれません 。 B&W805は3台の比較では1 台だけ全くの別物と感じました。 2ウェイブックシェルフバスレフなので当然のことですね。しっとりと聴かせて、安定感が感じられました。
今回の試聴の肝である低音ですが、低域だけで聴けばZ1000-FE108Sol 次にZ1000- FE103A、最後にB&W805の順で量的に出ていると感じました。比較しての順ですので、何れのスピ ーカーも非常に素晴らしい音(いわゆる重低音というのでしょうかズーンと響いてくる様な感じです)を出していました。
中域から高域にかけての音ですが、此処は完全に好みの問題だと思います。 Z1000-FE103AとZ1000-FE108Solは共にBHBS型エンクロージャー特徴の、中弛みの無い引き締まった音を出しています。ただ若干Z1000-FE108Solの中低域がグッと張り出し てくる気がしたのは、箱の大きさに関係している のでしょうか?B&W805は落ち着いた雰囲気で、中域あたりが充実している感じです。ただ私の感覚がおかしいのだと思いますが、ソースによっては何故かバックロードホーン的に聴こえる部分がありました 。
Z1000シリーズは価格が張りますが、個人的には価格以上の完成度を持っていると自任しています。 Z1000 シリーズ スピーカーと同じ価格帯 海外有名ブランド 製スピーカーを聴き比べた時、おそらく Z1000シリーズに軍配が上がると思います。
“ 特にジャズでのピアノ、ドラムスの音の自然さ、
前面への押し出しに感動しました”
最初に、音工房Zの皆さまに今回の試聴会の機会を作っていただいた事に感謝したいと思います 今回、新コロナウイルス(COVID-19)の問題で、通常の試聴会形式でなく、1人だけのプライベート試聴会として開催されたことで、今まであまり興味を持たなかった試聴会に参加させて頂くことができました。
小生は今年でオーディオ歴50年を超え、三菱のフルレンジユニットP-610の音に感動して、長岡先生の記事を熟読しフルレンジバックロードホーンの自作から始まったオーディオという趣味から足を洗うことができず、自宅の6畳で如何にコンサートホールの感動を実現できるかに時間と費用を費やしてきました。 最近、やっと資金に少し余裕ができてきて今まであこがれの機器にほんの少し手が届くようになってきました。
しかし、スピーカーに関しては6畳という空間の制約からマルチウエイのスピーカーでのニア―フィールドにおける音の再現に悩む毎日で、最近FE108-Sol+ベアーホーン製バックロードホーンユニットの音に少しだけ中、高音域の音の可能性を見出しつつありました。今回、FE103Aの販売情報とその評価を雑誌で見てから、どうしても自宅でFE103Aユニットを鳴らしたい欲求を抑えきれなくなり、音工房さんで購入しました。 最近までZ1000エンクロージャーの販売を待ちきれずフォステクスの専用エンクロージャーであるYK103Aの発売に飛びついてしまいました。現在所有しているスピーカーシステムは、クラシック用として705S2(B&W)、ジャズ、ポップスとしてベアーホーン製BH+FE108-Solと4312E(JBL)の3種類を切り替えて聞いており、YK103A+FE103Aを最初に聞いたときは中高音域のクリアな前面に押し出る音に非常に感動しました。 しかしながら、聞きこむうちにYK103A+FE103Aの低域不足が満足できなくなって音工房さんの専用エンクロージャー発表を待ちに待っているところの試聴会参加となりました。 今回の試聴会に持ち込んだ音源は以下となります。
●WestLB BIS-SACD-1817 MOZART DIVERTIMENTO K563
●DECCA UCCD-7489 VIVALDI THE FOUR SEASONS
寺島レコード
●
TYR-1065 大橋裕子 ブエノス・アイリス 1952
結論から言いますと、Z1000-FE103AとZ1000-108-Solとの低域比較ではさすがにZ1000-108-Solに分がありますが、中高音域でははっきりZ1000-FE103Aの優位性を感じました。特にジャズでのピアノ、ドラムスの音の自然さ、前面への押し出しに感動しました。さすがのフルレンジシングルユニットの音を再認識したところです。B&W805は従来から言われているようにクラシック向け(欧州製スピーカーの傾向)のため、Z1000-FE103Aと切り換えて視聴すると明らかな違いがあり、ジャズピアノやボーカルはぐんと前面に出てリアルになっているのがZ1000-FE103Aでした(ただし、比較時にB&W805のサランネットを外すことを忘れたので他の2つと比べると少し公平さに欠けたかもしれません)。
しかしながら、音全体ではZ1000-FE103Aが一番心地よく、とても良いエンクロージャーと思いました。 製品の仕上がりについても、とても丁寧、上品に作られており好感を持ちました。音にも良い効果が出ているでしょうね。
試聴会後日談: 試聴会後に自宅での聞き比べをしました(自宅での使用スピーカーシステムはベアーホーン製バックロードホーン+FE108-Sol、705S2(B&W)、YK103A+FE103Aの3種類)。 試聴会と同じ音源で再度聞いてみました。(もちろん705S2はサランネットを外した状態で) 音の傾向はほぼ同じでしたが、YK103A+FE103Aの低域不足はどうしようもなく、ジャズピアノやボーカルをよりリアルに再生するには低域を追加することが必須と感じており、Z1000-FE103A購入の意欲がふつふつと湧いてきたところです。 今回は貴重な体験をさせていただきありがとうござました。これからも魅力的な製品開発を続けられることを願っています。
“ 驚いたのは、前に出てくる高音の綺麗さと中低音の力強さでした”
素晴らしいスピーカーでした。持って行った楽曲は押尾コータローの翼、山本英次のSoftly As In A Morning Sunrise、Keith Jarrettのケルンコンサート、MaltaのManhattan In Blue、ボーカルものでは、Nicki Parrott のBei Mir Bist Du Schoenや、Holly ColeのTrust In Meなどです。自宅ではこちらのZ800-FW168HRや、フォステクスのG1300、ティールのフロア型のスピーカーを聞いています。
驚いたのは、前に出てくる高音の綺麗さと中低音の力強さでした。一つ一つの音が鮮明でみずみずしく、粒立っていました。スピーカーには、いわゆるモニター系の正確に聞かせるものと、音楽らしく綺麗に聞かせるものと、極端に言えば二つの指向があると思いますが、どちらかと言えば、真ん中からやや綺麗に楽しく聞かせるタイプ寄りですかね。いろんな楽曲をとても楽しく聴かせます。押尾コータローのギターはビンビンに瑞々しく鳴らし、山本英次のピアノやホリーコールは、ピアノのゴツゴツと中低音の響きが見事でした。音に厚みとエネルギー感が満ちあふれています。ニッキーパロットの潤んだ声も、ねっとりと聞かせてくれました。こういうスピーカーはライブ録音を聞いたら、とても生々しく鳴らせますね。照明をちょっと落として、ナッツをつまみにウイスキーを飲みたくなりました。いただいた30分ではとても足りず、もっと聞いていたいと思わせるスピーカーでした。
ただ、どの楽曲も綺麗に聴かせるわけでは無く、良い録音は良いままに、そうでないものは明らかにつまらなく聞かせました。カーペンターズのトップ・オブ・ザ・ワールドは、私は日曜日の天気の良い日に良くかけるのですが(気分がいいので)、録音が古いためか、とてもつまらなく聞かせました。そうした意味では、ソースにとても厳しいスピーカーだと思います。
今回のスピーカーは、低音の下の伸びを追求するよりは、中低音の充実を図ったとのこと。このためか、とても低音が締まって聞こえました。また、横に並んでいたB&W805と比較してきかせてもらったのですが、音圧が違うためか805は音が奥にこもり、全く勝負になりませんでした。今回のZ1000-FE103Aは、フルレンジ一発で、音が前に出る良さが出たスピーカーですね。コンパクトに仕上がっているのも、とても良いと思います。
今回はとても楽しい経験をさせていただき、有り難うございました。
“ フルレンジをここまで真剣に鳴らしてくれるのは、
音工房Zだけですので本当に有難いです”
FE-103A 、B&W805とZ1000-FE108 Solの3台のスピーカーを聴かせていただきました。
CDは定番のイーグルスの「ホテルカルフォルニア」、 藤森亮一さんの「ラルゴ」の一曲目、OJT in kobeの1曲めその他を使用。
イーグルスはバスドラの低音が何処まで出るかが聞きものです。又、演奏後の割れんばかりの拍手がそれらしく再生出来るか 藤森さんはチェロの音色の美しさがメインですが、pfの低音と綺麗な高音の再生が聴きどころです。 OJTはライブならではの音合わせの様子や客の咳払い、各楽器が浮き上がって聴こえるかが、ポイントです。
音は3機種とも文句なしです。 鳴り方が違うだけで大人しい順からB&W 103A FE-108 の順です。 B&Wは大人しいと言っても音量を上げるとわかり易かったのですが、細かな音も綺麗に再生しています。 108は、スピードで全てを制する といった様子でくっきりスッキリで鮮度抜群の音です。 バスドラ、pfの低音はこの中で1番です。 103Aはこの2機種の中間でそつなく無駄なくなっている感じで高音は108より落ち着いた音でした。 又、フルレンジ2機種はB&W よりも音の色数??が少なくなるかもしれないと思っていましたが 其れは杞憂でした。使いこなしが良い若しくは使っている機材が良いため、フルレンジスピーカーの良さを改めて感じました。 (思わずうちのスーパスワン 108Solももう少し良くなるかもしれないと思った次第です)
残念だったのは、あっという間に時間が過ぎてしまい 坂本冬美のアルバムを聴きそびれたことです また、客の我儘で大山さんに言いたいことを言ってしまいましたが悪しからず。
フルレンジをここまで真剣に鳴らしてくれるのは、音工房Zだけですので本当に有難いです 感謝です これからも期待しております。 昨日は本当に有難うございました。
“ ブックシェルフということで比較にB&Wも聴かせていた
だきましたが、Z1000-FE103Aは本当に同レベルですね。
値段考えたらZ1000-FE103Aの圧勝かと”
音工房zさんの試聴会は初めての参加です(以前から興味はあったのですが、なかなかタイミングが合わず…)。
元々はトールボーイ型のZ1000-FE168NSが欲しかったのですが、発表時の試聴会には参加できず、予算も間に合わず見送りました。 今回ブックシェルフ型を発売されるということで、部屋も狭いしブックシェルフでいいんじゃないか、と思い直し、良さそうなら買っちゃおうという前提で参加させていただきました。
残念ながらZ1000-FE168NSは試聴機が現在用意できないとのことで、前フラッグシップであるZ1000-FE108solを比較に聞かせていただきました。 以下、短時間の試聴なのでザクっとした印象ですが、感想書かせていただきます。 なるべく分かりやすいように箇条書きで書いてみます。
・Z1000-FE103AはZ1000-FE108solに比べると低音の量感は負けますが、音のキメ細やかさ、定位感などは上に感じました。Z1000-FE103AのあとにZ1000-FE108solを聞くと、ちょっと音が籠ってる感じがしました。
・Z1000-FE108solはさすがに音の広がりは一番でした。部屋が広くて防音バッチリならやっぱりこれかも、、、とは思っちゃいました。ただ実物を見て触ってみるとかなり大きい。サイズ的にも自分の6畳間に置くのは無理があるかな。この大きいスピーカーで音量絞って聴くのも切ないですし。
・ブックシェルフということで比較にB&Wも聴かせていただきましたが、Z1000-FE103Aは本当に同レベルですね。値段考えたらZ1000-FE103Aの圧勝かと。とにかく高域の繊細さだけにこだわるならB&Wの方が上かとも思いましたが、かなり微差ですし、全体的に聴いていて楽しいのはZ1000-FE103Aだと思います(自分は元々はB&W好きじゃないので偏った意見かもしれませんが)。
・自作バックロードのZ701-Modenaとも比較させていただきました。背の高さはほぼ同じだったのでもしかしてそんなに変わらないのかも、とか思ったのですが、さすがに全然違いました。奥行きも幅も違うのでサイズ自体Z1000-FE103Aの方が一回り大きかったですし、ユニットの値段も全然違うんでしょうし、そりゃそうか、という感じでした。Z1000-FE103Aのユニット代だけでZ701-Modenaの本体の倍近いですもんね。
・ただ、Z701-Modenaは他の高級機に比べるとどうにも籠った音には感じてしまいましたが、z502をつけるとカラっと晴れた音になり、これならありだな、とは思いました。予算が数倍するツィーターを載せるのはシュールですが。今回時間足りず聞けませんでしたが、z501との組み合わせも聞いてみたかったです。
・自分は現在長岡バックロードのD-10にFE108E-シグマを搭載して聴いているのですが、Z1000-FE103Aと比べると、かなり音が荒く感じます。また、Z1000-FE103Aの方が繊細なのに濃さも感じますね。大分実力の差があるみたいです。
・Z1000-FE103Aとz502も試聴させていただきましたが、元々高音の質がいいからか、そこまで差が分かりませんでした。何度も繰り返していただいてやっと、空気感の違いが分かり、ああ、あった方がたしかにふくよかな雰囲気が出ていいな、とは思いましたが、正直ブラインドでは分からないかなという差でした。自分の部屋でまずZ1000-FE103Aだけ使ってみて、お金に余裕が出て気になったら遊びで追加してみたいな、くらいです。
というわけで、Z1000-FE103A、ぜひ購入させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
“ 特筆すべきはエンクロージャーの仕上がりの良さです”
試聴会に参加しました。 2018年のステレオ誌付録のマークオーディオ製スピーカーと音工房Z製のホワイトバーチベニアのエンクロージャーのユーザーです。STEREO誌純正のボックスと比べものにならない音の良さを体験していたため、今回のZ1000-FE103Aにも期待をしていました。
試聴室にはZ1000-FE103Aの他にB&W805とZ1000-FE108Solがセッティングされており、比較試聴が可能でした。
試聴会に参加するのは3回目でしたが、今回はあまり録音が良いとは言えない音がスピーカーによってどう表現されるのかを確認したいと思い、U2のWARというアルバムを持ち込みました。以前、オーディオショップでB&W 705S2でこのアルバムを聴いたときに、録音が悪いなりに解像感のある音を出していたことを記憶していたのでその比較も狙っていました。
一見して驚いたのが、Z1000-FE103Aのエンクロージャーの大きさでした。B&W805と比べて2周りくらいは大きく感じます。低音を出すためには、どうしてもこれくらいの大きさは必要と大山さんはおっしゃっていました。 Z1000-FE103Aの第一印象は、中音?高音が良く鳴っているな、ということでした。低音も十分鳴っていましたが、高音部の響きの印象が強かった為、相対的にハイ上がりな印象の音です。U2のWARは音がかたまりになっている感じの録音なのですが、きれいな中高音のおかげか分離よく聞こえます。
同じ音源をZ1000-FE108Sで聞くと、箱全体が響いて音の厚みや広がりをより強く感じますが、録音の悪いこのロックアルバムでは低音の締まりがなく、ボワボワとした印象を受けました。 B&W805とこの音源は相性が悪いのか、CDの録音の悪さがそのまま音に出てきてしまっている印象です。解像感がなく、元気のないこじんまりとした音でした。あまりの印象の違いに、スピーカーが壊れているのかなと感じるほどです。ブラインドテストをしたら、絶対にこちらは選ばないだろうなと思います。
30分という視聴時間だったので(実際は車の入れ替えなどで20分強くらい?)もっとじっくりと聞けるかなと思いましたが、思いのほか視聴時間が短く感じました。今思えば、他のスピーカーの音をとっかえひっかえ比較するのではなく、Z1000-FE103Aだけをじっくりと聞いた方が、このスピーカーの個性が聞き取れたのではないかと反省しています。
思い起こすと、今自宅で使っているマークオーディオ&ホワイトバーチベニアのキットと方向性が似ているように思います。フルレンジ1発の定位感でしょうか。ただZ1000-FE103Aの方が高音が伸びていることと、低音により厚みがあるとが違いです。マークオーディオの方でU2を効くとベースやドラムの音が若干頼りなく聞こえます。
特筆すべきはエンクロージャーの仕上がりの良さです。スピーカーの端子周りやバスレフポートの様子、ウォールナット突き板の仕上げなど、ずぼらで短気な自分が工作してあのレベルには制作できないと思いました。購入するならキットではなく製品の方が良いだろうなと私は思っています。(今使っているマークオーディオのキットが音は抜群だけどベニヤむき出しで色気がないので、、、)やはり外観の仕上がりは心理的なドーピング効果が非常に高いです。 2WAYとの違いという意味で、Z800-FW168HRとの比較も聞いておけば良かったと少し後悔しています。
“ 今回の試聴、聴き比べができたのだが、ほとんど103Aだった。
音楽に浸ることができた。ボックスの仕上がりも素晴らしいと思う”
音工房Zさんの試聴会に参加した。こちらの試聴会では、いつも、新しい驚きと発見がある。また、参加者の皆さんの持ち寄るCD等もクオリティが高く、非常に参考になるので、機会が合えば参加するようにしている。今回は、たまたま希望の時間で、OKをもらうことができた。なお、コロナ関連を考慮し、一組ずつ実施。他の人のCDが聞けないのは残念だが、自分の好きなのを遠慮なく聞けるということで、普段持ってこないちょっと古いのも含め、何枚か持参した。余談だが、最近は、直接ダウンロード購入したファイルが多く、CDを買うことが少ない事に改めて気づいた。
今回のメインZ1000-FE103Aは、FE-103Aを用いたシングルのスピーカシステム。 この103Aについては、秋葉原の某ショップで、フォステクスの純正専用エンクロージャーと、長岡式?のバックロードホーンのを少し聞いたことがある。はっきり言って、その良さはよくわからなかった。音量が小さいということもあったかも知れない。ただ、今回は、BHBSということで期待していた。マークオーディオの2018版で驚かされた記憶が印象的だったし、音工房ZのHPにある大山さんの開発過程のお話にもそそられた。
外観の第一印象は、その重量感。正面が、30mmパーチベニアの角を落とした形状となっており、厚みと、ずしりとした存在感を感じさせる。正面面積は、他のZ1000と比べかなり小さいが、床への投影面積は、FE108Solと同じくらいか。中の音道を考慮すると結構重いのではないだろうか。一見外見は、ブックシェルフサイズのバスレフで、ダクトはテーパー状とのこと。ホーンを連想してしまった。テーパー形状の方が音がよかったそうだ。 ちなみに、小さいのは、居住環境を考えると嬉しい。ちょいトホホだが。
早速ヒアリング。下記の3つの比較試聴をスイッチで切替することができる。
(1) Z1000-FE103A、(2)B&W805、(3)Z1000-FE108Sol
最初は、弦楽四重奏から。Hagen QuartettのSACD。彼らは、兄妹のせいか、いつも呼吸がピッタリあっており、結果pp-ffの差が大きく、かつ音域が広い。ここで、103Aが抜きん出ていた。高音から、低音まできちんとでて、かつ音がクリア。それでいて、中低域に厚みがあり、シャリシャリせずスピード感がある。B&Wは少し、ぼんやりした印象。108Solは、ホール感はあるが、薄い感じ。
次は、Sly&RobbieのLanguage BarrierのMiles。これは、1985とちと古い。もともと彼らはレゲエ出身だが、このアルバムにはキーボードにハービー・ハンコックが入っていたりする。Miles Davisのアルバムにも参加しているプレイヤー達によるフュージョンの進化を感じさせるアルバム。ともかく強烈な音の洪水、本当に水の流れる音まで入っている。特にSlyのドラムとRobbieのベースが鮮烈だが、音がいっぱい入っているので、下手すると、分離が難しい。人によっては煩く感じるかとこれまで遠慮して、持ってきたことはない。それがどうだ。103Aは、厚みのある安定した中低域のベース、バスドラに、きれいに水の流れる音も聞こえる。各パートがキチンと聞き分けられる。思わず、久しぶりに聞き入ってしまった。B&Wは、やはり少しぼやけた感じ。108Solは、重低音は、103Aより出ており、かつ情報量が多いのだが、中低域が薄く、平べったくなるように聞こえた。
次にHolly Cole TrioのDon’t Smoke in BedからI can see clearly now , これは、オーディオの試聴記事によくでていたので購入したが、気に入って一時期何度も聴いていた。 この曲は103Aには、ピッタリだ。出だしの弾けるようなベースから、Holly Coleのしっとりとした、でも力強いボーカル。音楽に浸ってしまった。これについては、108Solもいい感じで、より低い低音域がでているように思った。こちらは、一般にホール感を感じる。同様な感想を、steely danのbabylon sistersでも感じた。ただ、弾ける感じの中低音は103Aの方がずっといい。また、108Solの方が音の分解能がやや低いように感じた。
ピアノ系として、Richard BeirachのHubrisからSunday songと、Richard TeeのStrokinからTake the A Train。1977年と1978年。ともに,鍵盤の右端から左端まで使う感じの音域の幅広いプレイ。後者の前半はアコースティックピアノ・ソロ。普段、R. Teeのピアノがまるでエレピのように変にソリッドに聞こえる事があるのだが、103Aは、中低域の厚さが効いているのか、いい意味で少しふくよかというか素直な音に感じた。後半のセッションは、圧巻、バックはstuffのメンバー。一発で録ったのか、勢いのある怒涛のようなセッションとなるのだが、きちんと各々が分離して聞こえ、これまた聞き入ってしまった。 前者のSunday Songのアコースティックピアノ・ソロのリリカルな高音も103Aはきちんと再生してくれた。
ツイータを追加した場合の比較試聴を想定していたが、特に必要を感じなかったので、行わなかった。時間ももったいないし。ただ、追加すると、いい意味で全体に雰囲気が違ってくるのかも知れない、それは、またの機会に。 また、これらに加えてクラシックのバロック系のも持っていけば、良かったと思った。 ということで、今回の試聴、聴き比べができたのだが、ほとんど103Aだった。音楽に浸ることができた。ボックスの仕上がりも素晴らしいと思う。 ただちょっと残念なのが、103Aのフレームがちゃっちく感じること。なぜ、フォステクスがこんなフレームにしたのか不思議だ。悪い懐古趣味ではないだろうか。 それはともかく、大山さん、今回もどうもありがとうございました。 10cm一発とは思えない、とても、素晴らしい試聴会でした。
“ フルレンジ1発の生々しさを保ちながら中抜けのない厚みのあ
る音色にただただ感心しているうちに時間が過ぎてしまいました”
本日は音工房Z様のプライベート試聴会に参加させていただきました。目的はZ1000-FE103AとZ1000-FE108Solとの聴き比べです。 一通りのご説明をいただき早速視聴開始しました。
聞き出して最初はZ1000-FE108Solのワイドレンジで開放的な音色に聞き慣れているのでそれに比べておとなしめな音色にアレッと思いましたが、聞き進めていくとスーパーツィーターが必要としないレベルの高音から40Hz以下の低音にこだわらなかったことで、その上の中低音までの音の厚みがとてもバランス良いことに気づきました。
Z1000-FE103Solの正常進化として、またZ800-FW168HRのような2wayバスレフと聴き比べしたくなりました。 フルレンジ1発の生々しさを保ちながら中抜けのない厚みのある音色にただただ感心しているうちに時間が過ぎてしまいました。 またスーパーツィーターZ502はZ1000-FE108Solには豊かな空気感が格段に増し、こちらが欲しくなってしまいました(笑)
“ その外観仕上がりは工業製品の域を超えていて、
工芸品レベルの緻密さです。”
御社の音響パネルを買って、その性能に感銘を受けた者です。 常々、御社が作るspも聞いてみたいと思っていました。 今回試聴させていただきましてありがとうございました。 (全くの余談ですがsp切り替え機の操作感が良いと感じました。)
大きめの音で聞くのが好きなもので、 10cmのspには酷な聞き方をしたなと反省しております。 spに無理させない「ニアフィールドリスニング」であれば、 音像が見えるような鳴らし方もできたかな?
全体的な感想として10cm一発の音を大変懐かしく思いました。 しかしクオリティーは高いですね。昔のような紙臭さは皆無。 改めてユニットの値段を見ると!!価格相応の良いユニットです。 それに組み合わせる箱は不思議なほどもりもりと低音が出てくる魔法の箱。 僅かに癖が聞こえることもありますが、素のBHよりも守備範囲は広いですね。 その外観仕上がりは工業製品の域を超えていて、工芸品レベルの緻密さです。 デモ機がこの良さだと、量産品のハードルが上がって大変だろうと勝手に心配します。 安いとは言えない値段ですが、好みが合えば買って損はしないでしょう。 遊びに来た友人もその低音に驚くこと請け合い。
“ ピアノパートは、高音も比較的低音も、103Aが気に入りました。
ピアノ曲もよく聴きますので、今後は103Aがメインになる
可能性が大きそうです。”
今まで臆していて、初めて音工房Zさんで視聴させていただきました。
私は、最初に Z1000-FE103Sol 、後から Z800-FW168HRS(V3)・ムンドルフ ネットワークを購入して、ときどき聴いております。熱心なオーディオ、音楽ファンというほどではなく、ほかのことの合間にぼちぼちなのですけれど、クラシックとポピュラー音楽の一部を聴く趣味は高校生の頃からあり、老後の楽しみとして、昔なら夢にみたような音が聴けるのをありがたく感謝しております。自分で主に自然の録音をすることも多く、多少、音響についての耳学問や経験があります。部屋やいろいろ、スピーカー以外の要素も聞こえ方の違いに大きく影響するという大山さんのご説明もあり、私もそういうことは実感しているので、拙宅で「ちゃんとした」音が出ているのか、私が感知できる範囲でなにか大きな落ちているような音がないのかを確かめてみたい、ということも願って視聴にうかがった次第です。
結果としては、安心することができました。また、FE103Aを先に購入し、箱も必要ですからこれからZ1000-にするにあたって、納得することもできました。予約購入ずみのZ502も、ほんとによかったと安心しました。 今回は、事前にお願いして、
(1) Z1000-FE103A 以下、103A と略します。
(2) Z800-FW168HRS(無塗装の箱)、Z800と略します。
(3) Z1000-FE108Sol、108Sol と略します。
および
後半、短めの時間で
(2)’ Z800-FW168HRS + Z502、Z800STと略します。
にして、3つのスピーカーを聴かせていただきました。
ボタンで3つを自由に選択・切り替えながら聴き比べました。 なお、Z502を追加していただいてからすぐ、いちばん外側に4m程度離れて平行に置かれていたZ800を少し内側に、私のほうに向け直していただきました。その内側に108Sol、B&W805をはさんで、いちばん内側に2.5m位?離してFE103Aが設置されていました。前半は、多少Z800の定位というのですかが、ちょっと悪い状態で聴き比べたと思います。周波数によって、音圧への影響が多少は違ったかもしれません。高周波ほど直進性が増しますので、前半は高音については、外側のZ800がやや不利だった可能性があります。大山さんがZ502のアッティネータの調整も少ししてくださったのですが、今回は視聴時間が短く、変化は感じられませんでしたので、それはなかったことにして書きます。
持参したCD は、
a ブレンデル(ピアノ)、ハイティンク(指揮)、ロンドンフィル のベートーベンピアノ協奏曲第5
b キャスリン・バトル/オンブラ・マイフ
c Jacintha/Here’s Tu Ben (メルマガで録音がよいとご推奨いただいたもの)
d ヨーヨーマ(チェロ)、ガルシア(指揮)、イギリス室内管弦楽団、ハイドンの協奏曲第1、第2
で、それぞれCDの最初のほうを聞きましたので、
協奏曲は第5と第1のそれぞれ第一楽章(の一部)、b はオンブラ・マイフ、c はジョージア・オン・マイ・マインド(の一部)ということになります。前半は a~d の順で、aは多めに聴きました。後半は最初にb、最後にaを聴きました。
以下、曲別の感想です。文字通り主観的、好みであり、曲が違えば、あるいは自宅で長く聴いている途中で印象が変わる可能性は十分あると思いました。晴れた、暖かい、春の今日の気分ということもありそうです。
a. ピアノパートは、高音も比較的低音も、103Aが気に入りました。ピアノ曲もよく聴きますので、今後は103Aがメインになる可能性が大きそうです。歯切れがよく、明るい印象の音だと思いました。今まで家ではボーカルやピアノ曲はZ1000-103solをメインに聴いて気に入っていたのですけれど、103AとZ800あるいは108solとを頻繁に切り替えながら比べると、108solは低音の量が多く、こもっている印象をもってしまいました。家で103solを聴いているときは、それだけで聴いていますので、低音のずしんという空気感を楽しめるのですけれど、聴き比べてしまうと、それが重たい印象になったのかもしれません。103sol と 108sol の違いもあるかと思いますので、そこは後からまた家で聴いてみます。 Z800は家でも、管弦楽、多数の楽器が奏でる音には、やはり強いと感じており、この曲も主にZ800で聴いているのですが、ピアノをメインに聴きたいときは、これからは103Aがありかもしれません。ほかの、チャイコフスキーなどのピアノパートのもう少し軽快な協奏曲はどっちが好みになるか、楽しみです。結論としては、103AとZ800と両方の別の楽しみ方ができる気がしました。 なお、大山さんも気にしておられたようで、なにかCDの録音特性などとのミスマッチがあったかもしれず、103Aと108solでは両方とも、管弦楽器の少し高めの音(3?4KHzぐらい??)の一部が、カサカサとすれるような雑音のようになってかすかに出ていることがあって、これは最初に家では出せない大きな音を試してみたいと、大山さんに少し大きすぎとたしなめられた音量にしたことにもよるかもしれません。それはZ800では全くなく聴きやすかったです。ツイーター T25RD の強靭さも影響しているかもしれませんので、バックロードは控えめ(といっても家では十分大きく、妻にはたしなめられる)の音量で聴くのがよいことも学習しました。 最後、終了時間がせまってきてちょっと落ち着かず、視聴時間も短かかったで、印象が薄いのですけれど、Z800STでのこの曲は、Z800よりもピアノがかなり綺麗に鳴っていたと感じたと思います。スピーカーの設置の違いも加わったと思います。Z800ST(Z502)も楽しみです。
b. 基本的にソプラノの中音とやや高音の聴こえ方の好みになるかと思いました。これも103Aがよかったです。きれいな音という印象でした。ただし、後半のZ800STでは、Z502単独の実力なのか、Z800と合わさったことによる効果なのか区別できませんが、とてもクリアに、また豊かというのか、音が大きくではなく質的に満たされるような音になって、その違いにはけっこう感動いたしました。他のスピーカーとの組み合わせは試してみないとわからないのですが、Z800愛用者の方にはとてもおすすめです。解像度に加えて、心地良さが加わります。 今回いちおう持ってきたものの頭出しに時間がかかるので聴かなかった、魔笛の夜の女王のアリアなど、さらに高音で早い拍子の歌は、103solもよいですが、たぶん103Aも、Z800STも、それぞれ特長がでそうで、どれが好みになるか楽しみです。 前半は、箱の間隔と向きから定位がやや悪かったこともあるかもしれませんけれど、響きの奥行きみたいな、届いてくる音の厚み(継続時間?)というのか、みたいな感覚のものは、この曲でもあり、108sol > 103A >> Z800 の順になるかもしれません。表現するのが難しいのですけれど、スピーカーの方式の違いは大きいのも、いろいろ実感されました。
c. 私は、ジャズはほとんど聴かないものですから、そこはかなり割り引かなければなりません。音質、澄んだ音という点はなるほどというCDで、他のCD(たぶん曲というより)に比べると、3つのスピーカーの差が小さく感じられました。理由は想像がつかないのですけれど、例えばバックロードでも分解能が高くある音と別の音の区別がはっきりして、Z800に近づくのかもしれません。一方、伴奏のベースの音も好きなのですが、それは108solの音が豊かなので、いちばん好ましく感じました。ゆっくりした曲相なこともあって、103Aの軽やかさや切れ味はあまり利得になっていなかった感じでした。家では103solで聴いております。
d. この曲では、あるいはこのCDではというのか、ヨーヨーマは一生懸命弾いているのですが、チェロの音が管弦楽に埋れてしまっている印象がなきにしもあらずです。3つの中では108sol がいちばんチェロをよく拾い出してくれていました。家では、協奏曲なので、という理由でZ800で聴いてきました。改めて、103solで聴いてみたくなりました。視聴時間を少ししかとらなかったので、全体を聴いてみないとわからないのですけれど、103Aが有利なところはあまり思いつかなかったです。ただ、103Aでもよい音(3つともですが)だなあとは思いました。103Aを1つだけ持っていて、この曲を聴き比べたら、聴き慣れた103Aを選ぶ人も少なからずいるのではないかと想像しました。これは、その場でというより、これを書いていて、例えばそのようなことかなと解釈されました。
今回持参できなかった、太鼓やパイプオルガンの曲は、基本的には108solや103solが有利な気がしています。ただ、別の可能性もなきにしもあらずで、興味は尽きません。 以上、聴き比べていてとりあえずその場ではなるほどなと楽しく、いろいろなことを思ったのですが、ブラインドテストだったらどうだろう、と考えると、、、違いは歴然としているとは思うものの、また違った印象を持つ可能性はあります。これから、3つのスピーカーと、手軽につなぎ替えアッティネーターで調整もできるZ502との組み合わせなども、楽しみが無限にあるように思われました。嬉しい悲鳴になるのか、曲ごとにやはり定番が決まるのかわかりません。今回、聴き比べながら、大山さんと少しお話しもできたので、また機会がありましたら、音工房Zの切り替えスイッチを使って、私がよいと思った曲・スピーカー本体とZ502の組み合わせで、改めて視聴してみたいなと思った次第です。 よい機会をもうけていただき、また、たいへんご丁寧に応対していただき、どうもありがとうございました。
“ 我が家の往年の名機NS1000Mとブラインドで比較したらおそらく、
今回のZ1000に軍配が上がるのではないかと思います”
素性としては微細な信号まで表現できるユニットと、大山氏の確かな感性や経験でまとめあげられた低域から高域までバランスのいいエンクロージャーの組み合わせ。
低い方は40Hzまでしっかり出ているようで、それでいて中低域が痩せることはなく、高域は秀逸なユニットのおかげでボーカルなどは眼前で歌っているようなリアリティーを感じます。
このユニット、ペアで7万は目が出るほどの高額ですが、僅かなクオリティアップで桁違いのお金がかかるのがオーディオの世界。 ペアで12,200円で入手できるFF105WKでもそこそこ勝負できるのではないかと、試聴前に思っていましたが、FF105WKも「いい音で鳴っている」とは思うものの、きめ細かな表現力の違いがリアリティの差として感じられます。
やはりアルニコマグネット他振動板まわりの改善が功を奏していて、それに伴う高額化は納得せざるを得ません。 我が家の往年の名機、NS1000Mとブラインドで比較したらおそらく、今回のZ1000に軍配が上がるのではないかと思います。 低域から高域までの再生能力、微細な信号の再現性、もしその両方が互角であってもマルチウェイのNS1000Mが音像定位の面でZ1000に勝てる訳はありません。
今回のZ1000はユニット別で19万近い高額。 ユニットと合わせると26万にもなります。 大山氏の、「ハイエンドスピーカーを10分の一くらいで」という志と合わないのではないかと、試聴前には思ったりしましたが、これだけのクォリティをいま完成品で探せるのか? 探せたとしても一体いくらなのか? そう考えるとこのZ1000も大山氏の志から逸脱してはいないのだと思います。 今回は完成品だけですが、もしキットで販売できるとしたらとんでもなく割安のスピーカーになるのは間違いありません。
よくある質問
以下のものは返品・交換・返金の対象になりません。
★板のそり、木口の色合いの違い、突き板の継ぎ目などがあること
★主観的な音に関わること
Z1000-FE103A 仕様
ユニット | FE103A |
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周波数特性 | 50Hz~20kHz |
インピーダンス | 8Ω |
寸法 | 幅約220mm×高さ約450mm×奥行き約356mm(木材部分のみ) |
重さ | 片ch 約9.5Kg (重量は木材の性質上多少前後します) |
ターミナル | 独立タイプ(バナナプラグ対応) |
内部配線 | OFCケーブル |
エンクロージャー形式 | オリジナルバックロードホーン型(BHBS型) |
エンクロージャー材 | ホワイトバーチベニヤ15mm(バフル30mm) ウォールナット突板 |
塗装 | ウレタンつや消し塗装 |
Z1000-FE103A同時購入オプション
スピーカーユニット同時購入取り付けオプション(+77,000)

FE103Aをこちらで配線とお取り付けをいたします。お客様には商品到着後にすぐに音を出してスピーカーをお楽しみいただくことができます。ユニットが入っている豪華木箱が必要な方は木箱もお送りします。
20時間エージング(+5,000円)

フルレンジユニットのみ20時間のエージング処理を行います。スピーカー到着時から初期エージングを終えた優れた音質をお楽しみいただくことが可能です。
サランネット(+10,000円)

マグネットで取り付け可能な専用サランネット

■数量1=スピーカーエンクロージャー2つ
(スピーカーユニットは別売りです)
価格 | 188,000円(税込) |
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送料 | 全国一律送料無料
(沖縄・離島は別送料) |
ポイント | 1880pt |

- ■スピーカーユニット(FE103A)の残り分が完売しましたら販売終了いたします。
- ■ご購入の際に追加オプションを選択できます。▼ オプションを見る