Z506-Subwooferに利用するフィルター3種類
Z506-Subwooferはパッシブサブウーファーのため、サブウーファー用にフィルターとアンプを別途構築する必要がございます。細かい利用方法はご購入者様へは使いこなしPDFレポートで詳細を解説いたしますが、主要な3つの利用方法と構築にどの程度コストがかかるかを解説します。
前の章で解説しましたDSPを用いる方法は3つ目に紹介しております。最もオススメではありますが少々コストがかかる方法のため安価な方法を1つ目と2つ目に紹介します。構築に必要な機材とコストは販売時期によっても変わると思いますので、在庫や価格をお調べください。
1. ハイローコンバーター
音質:低い
必要の機材例とコスト:ハイローコンバーターHLC-04J(6,000円~)/ モノラルデジタルサブウーファー用アンプFOSI AUDIO M03 2つ(20,000円~)
接続イメージ
ハイローコンバーター
音質的に最も不利ですが、最も低コストで実現できる方法です。現在メインスピーカーにご利用のアンプにプリアウト端子がついていない場合に、今のアンプをそのままご利用いただけるのも大きなメリットです。
この方法はカーオーディオで推奨されている方式で、車でサブウーファーを使うための多くのハイローコンバーターが販売されています。ホームオーディオでの利用にも使えるノースフラットジャパンのHLC-04Jが音工房の推奨商品です。
一度パワーアンプで増幅された信号をプリ信号に落とす際に音質劣化が起こるため積極的におすすめできる方法ではありませんが、スピーカーと並列接続で利用する市販のアクティブ型のサブウーファーはこの回路が近いものが内蔵されています。
2.サブウーファー用アンプ
音質:良い
必要の機材例とコスト:プリアウト可能なアンプ FOSTEX AP20D(21,000円~)/ ノラルデジタルサブウーファー用アンプFOSI AUDIO M03 2つ(20,000円~)
接続イメージ
モノラルサブウーファーアンプ
プリアウト端子があるアンプをお持ちの方、もしくはプリアンプをお持ちの方におすすめです。以前はプリアンプは高価なものしかありませんでしたし、プリアウト端子がついているものも多くありませんでした。現在はデジタルアンプで安価なプリアウト端子を持った商品が数多くありますので、アンプを変更できる方はこちらをオススメいたします。
FOSTEXのAP20Dや、DENONのPMA-390REのようなプリアウトが可能なプリメインアンプがあれば、あとはモノラルのサブウーファー用デジタルアンプ2台(FOSI AUDIO M02などがおすすめ)があればご利用いただけます。サブウーファー用のデジタルアンプはフィルター部分はアナログです。
3. デジタルフィルター
音質:非常に良い
必要の機材例とコスト:プリアウト可能なアンプ FOSTEX AP20D(21,000円~)/ デジタルデバイダー DCX2496(48,800円~)/
接続イメージ
上:デジタルチャネルデバイダーDCX2496
下:サブウーファー用アンプ付きDSP APA1200DSP
こちらが1番おすすめですが、コストもそこそこかかります。プリアンプもしくは、プリアウト端子をもつプリメインアンプが必要になります。プリアウト端子が必要な点は2つめに紹介したものと同じですので、2つめを試してみて不満があったら、こちらの導入を検討されても良いかと思います。
安価なデジタルデバイダーとしてはベリンガーのDCX2496がサウンドハウスさんで購入できます。こちらは多少操作にとっつきにくさがありますため使いこなしのPDFレポートをご用意いたしております。2022年12月時点、AmazonUSAやPartsExpressでしか購入できませんが、APA1200DSPはDSPとサブウーファー用アンプが一体になった機種です。こちらは、インターフェイスも使いやすくオススメです。