音工房Zでは販売しているスピーカーシステム(スピーカーキット)に高い品質へのこだわりを持っております。
スピーカーには多くの部材が使われていますがスピーカーユニットからビス1本にいたるまで高品位で納得できるものだけを利用しています。

スピーカーユニット選択のこだわり

スピーカーの音を作っていく上でスピーカーユニットの選択は最重要です。

音工房Zではこれまでにウーファーからツィーターまで200種類以上のスピーカーユニットを購入してはテストを繰り返してきましたが(このテストはこれからも続きます)本当に商品にして良いものだけを厳選してシステムに採用しているため、開業してから8年以上たっていますがこれまでに弊社の販売したスピーカーに採用してきたスピーカーユニットの数はテストしたユニットの3%にも満たないです。

音工房Zでは自作向けに市販されているスピーカーユニットを採用しておりましたが、近年は売上拡大に伴いましてメーカーによるOEMのご提案を多くいただくようになり弊社オリジナルのスピーカーユニットも投入予定です。

弊社で利用しているスピーカーユニットはウーファーからフルレンジまでいろいろありますが、周波数特性の測定などをして素性の確認するのはもちろんですが聴感による音の素直さを第一の選択基準としております。

エンクロージャーに使う木材へのこだわり

音工房Zはエンクロージャーに利用する木材に大きな拘りを持っています。
弊社が大量の試作箱や実際の販売を通じて分かったことは、高級木材を使えばそれだけで良い音や響きが得られるというわけではないということです。

エンクロージャーに使う木材で最も大切なことは適度な剛性を確保するということです。極端に剛性が強すぎても、弱すぎてもだめ。弦はテンションがちょうどよい塩梅のときに鳴るのと同じです。

弊社では多くの実験をしてスピーカーエンクロージャーの適切な響きのノウハウを蓄積してきました。スピーカーごとに目標とするベニヤの材種、板厚、補強方法を変えることで最適なスピーカーの鳴りをキット・完成品ともに実現しております。

弊社で採用しているバーチ(白樺)合板は大変高価な木材ですが硬質で高比重、見た目も美しいのでハイエンド品やハイエンドキットに多く採用しています。MDFやシナベニヤなども複数の仕入れ先から最もスピーカーエンクロージャーに適したものを選択して利用しています。

音のためのデザイン

私は以前スピーカーは「音」が全てだと思っていました。多少デザインが悪くても音が良ければOKと考えていましたが、現在は音とデザインは切り離すことができないものだと考えるようになりました。

「戦闘機は性能だけを考えて設計されるが自然の法則に沿って性能を追求していくと形は自然と美しくなる」と長岡先生の本にかいてありましたが、デザインと音は別モノではなく音の追求をしていくとスピーカーのデザインも真剣に考えなければならなくなりました。箱の形状(特にバフル面積)は音に大きな影響を与えます。

弊社のスピーカーはキット商品とすぐに音出しが可能な完成品の2つに大きく分かれますが、すべてのデザインには音に関わる意味があります。デザインの為のデザインではなく、音を第1に考えたデザインを心がけています。

完成品はキット商品では難しい高度な木工技術を要する商品を弊社の職人が手作業で組み立て、塗装だけは信頼のできる協力会社に依頼しています。

木工加工精度へのこだわり

弊社で販売しているスピーカーシステム・スピーカーキットはともに高い加工精度を日々追求しております。

スピーカーキットは特別の木工加工技術がない初心者の方でも簡単に組めるようにダボやホゾなど様々なプレ加工をするような商品もご用意いたしております。スピーカーキットの精度では最も大事な部分の精度保証をしておりますので、一定基準以下のものは返品交換対応も承っております。

弊社で仕入れた木材はノギスでベニヤの厚みの誤差等を計算した上でスピーカーキットの木取りをします。高い精度をだすためにNC加工機や昇降盤などを使って時間と手間を惜しまずに加工をするので通常ホームセンターのパネルソーカットでは±1mmぐらいが基準ですが、弊社では±0.2mmの高い加工精度をだしています。

スピーカーシステム、キット共に埼玉県の自社工場でNC加工機、大型のプレス機、ネイラーなど多くの専用機械を駆使して熟練の職人が1台づつ手作業でスピーカーを組み立ててゆきます。

梱包にもこだわります

スピーカーの完成品はダンボールを2重にしたうえ破損しやすい角には特注の曲げダンボールをいれるようにしています。(商品により多少異なります。)キット商品はベニヤの配置を工夫することで、万一ダンボールが多少潰れてもベニヤが傷つかないような配置を考えてエアーキャップにより梱包しております。

輸送中の事故はほとんどありませんが、100%ゼロにするのは難しいため万が一事故があった場合はダンボールをご処分なさらずにご連絡ください。迅速に交換等の対応を取らせていただいております。