音工房Zの商品はプロの歌手の方から、プロの演奏家の方、メーカーのエンジニア様、
長くオーディオサイトを運営されているセミプロの方にいたるまで多くのご支持をいただいております。

推薦の声 1

音質を聴きながらの製品設計だけでなく、ノイズ確認などの
不良解析にも使っています。
ハイレゾオーディオ開発には不可欠な設備になりつつあります。

ご利用者様 パイオニア株式会社 第4技術部 山下様
ご利用製品 Z103/音響パネル

銀座にある弊社のショールーム”パイオニア プラザ銀座”の2Fの展示フロアにPCハイレゾオーディオとして売り出そうとしている小型のオーディオシステムを設置した。
広いフロアの真中に幅140cmのテーブルを置いてその上に並べたのだが、出てきた音は力が無く、砂に水が吸い込まれるように広い空間に音が吸収されて量感が全く出てこない。

アンプのパワーは15W+15Wあるがスピーカーが小型でバスレフダクトが背面にあるので後ろに空間があるととても貧弱になってしまう。改善するためにお手頃価格でコスパが良い音響パネルがないかと各社製品を検討していた矢先に音工房Zさんからのダイレクトメールにちょうど音響パネルの紹介が載っていた。

他社製品は高くてとても手が出せないが、音工房Zさんのはリーズナブルで見た目も良く、効果もありそう。 加工仕様は音を聴いて決めたと書いてあったので、これは期待できそうだと思った。コストアップに繋がる余計な飾り付けがなく、集成材を加工しただけのシンプルさが良い。

他を検討する余裕はなく、これだ!と思い、早速発注。発注に先だって、現場のレイアウト決定とシュミレーションを兼ねてスピーカーの背面に板を置いて反射音の効果を前もって確認しておいた。

後日、音響パネル背面の強化ボード追加貼り付けと展示テーブルのサイズに合わせる加工が必要だったが設置完了。

早速、音出し。

音は、欲しかった中低域の力感が大幅にアップし、低域の量感も増え、アンプにあるBASS BOOSTスイッチを入れる必要がないくらいになった。中高域も変に乱れることがなく、広がり、奥行き共に良好で申し分ない音場環境へと変身。ボリュームを上げると信じられないくらいの大音量が得られるようになりました。 大満足です。

会社の仕事としても同時に手配し、試聴室に置いて現在、日々の設計業務にとても重宝して使っています。

スピーカーのバックとサイドに配置すると女性ボーカルや楽器などの音がとても良く分かるようになり、音質を聴きながらの製品設計だけでなく、ノイズ確認などの不良解析にも使っています。ハイレゾオーディオ開発には不可欠な設備になりつつあります。ありがとうございました。

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”沼”にはハマらないと思った 終点にできそうなスピーカーに出会えた

ご利用者様 株式会社Sonyミュージックエンタテイメント 蔦壁健二郎 様
ご視聴製品 Z800-FW168HRS、Z1000-FE108Sol

音工房Zを訪ねてスピーカーを試聴させていただきました。 それぞれのスピーカーが素晴らしいので、あくまでもここでは個人的な感想と表現で残させていただきます。 まず、空気感としてZ1000が一番鳥肌が立ちました。臨場感という表現ではなく、もはや「その場にいる」のです。演奏者も観客も 。

試聴用の楽曲でボーカルが入っているものでは、Z800-FW168HRSが聴きやすい。アーティスト側が表現したいボーカルの細部を汲み取ってくれている。 まるで、高級ホテルのベッドメイクのように、1ミリのずれもなく整えられているような気持ちよさだ。 語彙力が乏しい自分が悔しいが、とにかくこの3つのスピーカーがあればオーディオ沼にははまらないような気がした。 値段を伺い、納得。少しの勇気と決断で、家にも置けるといえば、置ける。 しかし、考えた。このスピーカー達をセッティングするに耐えうる家なのだろうか?どうせなら、この音工房Zのように最適な環境で鳴らしたい。 自分の住んでいる家の変更にも気が向いてしまう、これも一種の”沼”なのかもしれない。

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この音質なら何処に出してもそのコスパで絶対勝てると感じます

ご利用者様 元アンプ設計エンジニア リタイヤ爺 様
ご製品 Z1-Livorno

Z1の最終報告です。 ソース源はSACDをメインにしております。 ニアフィールドで評価した印象とさほど大差なく、基本音質は極め て良好です。 この音質なら何処に出してもそのコスパで絶対勝てると感じます。 Tweeterのエージングが更に進めば、もっと 良くなるものと推定します。

 この基本音質を支えているのはTweeterであるとの印象を持 ちました。 後ろに有る我が家のALTECのマルチセルラホーンの原型は、今 回採用したソフトドーム と振動板形状は同じです。(アルテックはアルミ材ですが) このソフトドームTweeterの前方に、別のホーン型ラジエー タを追加すれば更に空間 表現能力は上がるような気がしました。

  欲を申せば切がありませんが、WooferとTweeterとの 隙間をもっと接近させる事が出来れば 更に歌口を小さく出来ましょう。(木質を使った限界ではありま しょう・・・が)

  一方低音領域ですが、やはりサイズ的な限界からの実質的な再現能 力限界が存在します。 コスパを考慮すれば現状でも十分戦闘能力は高いです。 今回マグネットに重量を抱かせた効果と、Battery駆動 AMPの能力でしょうか・・・低音の スピード感と切れ感は十分です。

 しかし量感部分(重低音)では限界を感じます(パイプオルガンの 空気感など) バスドラのキック音の重量感にも課題が残りますね。 大空間への絶対的な押出感は不足しておりますが・・・ ALTEC と比較しての話です。 比較する相手との条件を勘案に入れず申せば、やはり高効率SPの再現能力の高さには負けます。 それと振動板の口径サイズから来る音響生成能力の物理的存在は無視出来ませんね。 その意味で38cmWoofer+マルチセルラホーンの組み合わ せは、完成された形でしょう。

 こんな小容量の宝石箱から信じられない程の音場で、しかも優しい 音響空間が醸成できて いる・・・これは市場で大きく評価されるべきでありましょう。 狙った通りクラシック系ソースに向いているのかも・・・。 既に申しました通り、バッフル板の厚みとWoofer-Unit 下側の長さを改善すればHi-Fi Audio 製品として更に高い評価を受けましょう。

 ともかくZ1と銘打った真打登場には拍手を送りたい。 顧客要求とは際限が無いものです。 企業サイドとして如何なる手 段でどのように答えて行くか? 永遠の課題でもありましょう。

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Z103は設置位置や反響面と吸音面などいろんな使い方が出来るし、
とてもコストパフォーマンスの優れたアイテムは
レコーディングスタジオにもオススメで来ます。

ご利用者様 レコーディングスタジオlab.L 様
ご利用製品 Z103/音響パネル

レコーディングスタジオlab.Lにて音工房Z様のZ103を2セット4枚導入させて頂きました。

約6帖のデッドな環境にZ103を使用する事で適度な残響音を作り、録音される音に立体感を与えれないかというのが導入の目的です。早速、ドラムセットのレコーディングで実験をしてみました。

その理由はドラムセットは、楽器の位置が360度様々な位置に打面(音が出る位置)が存在するので Z103を置く位置に近い楽器程、影響があるという事だと思われます。

より明確な効果を与えるには、ドラムセット全体を囲むように複数枚使用するか、設置位置を床から0.5m前後上げるなどすると効果的ではないかと思いました。

一番効果的だったのは、バスドラムの前に3枚囲むように設置する事で、バスドラムと反響板の間に太い低音が体感出来たので ウーハーの様な効果を体感出来ました。

今回は試す事が出来ませんでしたが、音の出る位置が一定の管楽器やアコギなどでは もっと効果を明確に感じる事が出来ると思います。

そして今回、もう一つ違う使い方を、試してみました。
それは、反響部分の裏側に、吸音材を貼り可動式の吸音壁としての使用です。

吸音は、効果が分かりやすいので明らかに残響感に変化が起きました。当スタジオのコントロールルームは、とてもライヴなので、モニタリングが難しい環境だったのですが とてもモニタリングし易い、環境に変化しました。

スピーカーの後ろや正面(エンジニアの背面)など、置き位置によって明確に音が変化するのでエンジニアの好みによって 置き位置を手軽に変えられるのはとても便利だと思いました。

総評として Z103は、設置位置や反響面と吸音面などいろんな使い方が出来るし、とてもコストパフォーマンスの優れたアイテムはレコーディングスタジオにもオススメで来ます。

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FE108EΣがあれほどおおらかに、滑らかに、優しく鳴るのを、
私は始めて聴きました。

ご試聴者様 手作りスピーカー研究会 小玉様
ご試聴製品 Z1000

昨日は、”究極の自作スピーカー追求道”の大山美樹音さんが、新作BHを持って、遊びに来てくれました。この作品は、出来立てのホヤホヤだそうです!
ロシア製バーチ合板で組まれたエンクロージャーはいかにも頑丈そうで、デザインもシンプルながら、バッフル下の部分にはRを持たせており、プロの拘りを感じます。

サイズはD‐100より少し大柄。こんな狭い部屋で、本当に申し訳ないです・・・うちの唯一の利点は、日頃からSPを取っ換え引っ換えしている環境なの で、一応ベストポジションに設置して聴くことが出来るということくらいかな?(不動のメインが無いってことですが・・・汗)

ということで、設置後すぐに測定・・・スイープ信号の音色が、今まで聴いたことのない程まろやかに聴こえます。信号音で先制パンチを食らうとは、思ってもみませんでした!(ワンパンチでノックアウトか!?)

いよいよ試聴・・・

デッドスペース以外には、吸音材をまだ入れていないということなので、実質吸音材ゼロ状態での試聴です。 流石に組み上げたばかりで、吸音材もゼロなので、ホーンの癖はゼロではありませんが、やはり信号音どおり、とてもいい感じで、私好みの傾向です!(カウント8でかろうじて立つ・・・しかしフラフラ)

中域には強い突っ張り感が無く、かといって弱々しくも無く、強力ユニットのスピード感と強さを伴いながら、FE108EΣがあれほどおおらかに、滑らかに、優しく鳴るのを、私は始めて聴きました。ここまで暖かでスピードもある中域が出てくるとは驚きであり、また不思議でもありました!

低域はどっしりとして馬力があり、大物BHの風格充分!!(ボディーブローに一撃♪♪~) 超低域が必要な音楽以外では、まず不足感は出てこないでしょう。 高域は、ツーイーターを好みで追加しても面白そうですが、ここで完結させても、充分に魅力的な音です。(アッパーが顎にカスル!高等技術!)

先に書いたとおり、組み上げたばかり+吸音材ゼロなので、ホーンの癖はまだ中域以下に残っていますが、この音の方向で調整を進めて完成度を高めれば、最上等なBHになること間違いなし!

私には到底このような素晴らしい作品を作る腕は無く、自分のことを棚に上げての、かなり厳しい注文をさせていただきましたが、これは大山さんの志の高さを感じたからこそであります! 狭い部屋でも聴ける、本格的・大型(一般的には中型?)BHの完成を楽しみにしています! これは極めて個人的な希望かな・・結局CD3枚でKOされました~

推薦の声 6

もう既に大山サウンドが完成したということだろう。

ご試聴者様 MCAP SPEAKER SYSTEM 鈴木様
ご試聴製品 Z1000

今日は、大山さんの試聴室を訪問し、新作Z1000を聴かせて頂いた。
Z1000は、10/12に聴かせて頂いた作品が上下2分割になっていたのに対し、通常の一体型で、オーソドックスな長岡式に似ている。デジカメを持参するのを忘れたが、大山さんのカメラで撮影して頂いた。

Z1000は、長岡先生のD-100を一回り大きくした感じのものであった。隣の拙作品TR100bのサイズは、600H×236W×300Dなので、比較すると堂々たるサイズである。

前回聴いた作品が、後面開放だったのに対し、こちらは前面開放で、開口面は丁寧な曲面構成であった。音は前回の作品と同様、癖がなく、クラシック向きの素晴らしい出来だった。オーケストラの質感は見事、バックロードであることを意識しないで聴くことの出来る、これぞオーディオ趣味の極みとでも云う自然な音だった。

使用しているFE108EΣは、往年の長岡サウンドとは趣向が違うが、木目が細かく癖のない優しい音である。それでいながら、ここぞと云うところでは瞬発的に反応するダイナミックレンジの広い音だ。自分のTR100bとは異り低域の癖もない。

ローエンドは恐らく40Hz位と推測するが、通常はこれで十分、ジャズやポップス系の音域は全てカバーしている。パイプオルガンを聴きたければMCAP-CRのTR100bが良いかもしれないが、それ以外では、Z1000が圧倒的に良い。Z1000のサイズは、TR100bの2倍くらいであるが、低域をフラットに延ばすには、こうしたサイズになるのは止むを得ないことなのかもそれない。

ピアノの筐体の響も自然で生に近く、オーケストラの弦も素直に奏でる。やはり、バックロードには大きなメリットがある。既に書いた通り、バックロードには大きなメリットがあり、そのメリットを活かすシステムを聴くことができた。もう既に大山サウンドが完成したということだろう。

推薦の声 7

特に余韻がきれいに拡がりの消えていく様は、見事です。

ご試聴者様 高品位シェルリード線販売 柄沢様
ご試聴製品 Z1000

高品位シェルリード線を販売されていらっしゃいます お聴かせ頂きました、Z1000(FE108EΣ+T-90A)の感想です。まずは、歪み感極小の高品位な中高域、重苦しくなく、ふわりと包み込むような 豊かな中低域が、第一印象です。

さらに、じっくり聴き込んでいくと、耳あたりが良いだけでなく、繊細でシャープな切れ込みと、SN感の良さに惹かれます。

特に余韻がきれいに拡がりの消えていく様は、見事です。

耳を澄ましていくと、さらに多くの情報を取り出せる様は、聴く度に新たな感動を与えてくれる気がします。

また、組み立て精度の確かさと、高級家具も真っ青の見事な塗装と仕上がりは、所有することの喜びをさらに高めてくれる確信します。

推薦の声 8

高忠実度志向故に長年「音作り」と言う言葉を忌み嫌っていた私ですが、
「音作り」の大切さを音工房Zさんに学ばせて頂きました。

ご試聴者様 アマチュアオペラ歌手 林猛様
ご試聴製品 Z1000-FE103A

音工房Zさんの2020年4月19日(日)のプライベート試聴会に13時からのコマで伺いました。 今回の目玉Z1000-FE103Aと、同じ10cmフルレンジの先輩格のZ1000-FE108Solという、同社シングルコーンフルレンジ1発の新旧フラッグシップと、同社2ウェイのフラッグシップZ800-FW168HRS(ムンドルフ製ネットワーク)の合わせて3機種で比較試聴させて頂きました。

試聴した音源は以下のものです。
(1) 村上敏明(テノール) Viva Italia! SACDハイブリッド版(ソニー・ミュージックダイレクトMECO-1047) より「リゴレット」から"女心の歌"ピアノ伴奏 
(2) 威風堂々~イギリス音楽の祭典!(LONDON POCL-1749)(プロムスラストナイトコンサート演目のスタジオ録音)より「威風堂々」合唱、オルガン付き
(3) ヘルマン・プライ(バリトン) シューマン:リーダークライス・作品39、12の詩・作品35 (DENON 33CO-1518) より1曲目「異郷にて」 
(4) エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ) オペレッタ・ガラ(NIGHTINGALE NC100560-2)より
2曲目"Wo die Citronen blueh'n" (レモンの花咲くところ)冒頭のみ

村上敏明さんとヘルマン・プライは20回以上、エディタ・グルベローヴァも約10回、生で実際に聴いたことのある歌手です。 私自身もアマチュアながらオペラをやっており、オーディオには自分の声を高忠実度で確認すると言う役割も求めていますし(生録音用のマイクにはAKGのC414B-XLSを使用)、あらゆる歌手の歌声の真価を高忠実度で味わいたいと思っております。 威風堂々は、オーケストラが良い音質で収録されており、大太鼓の立ち上がりの良い重低音や、オルガンも加わって軽い風圧の様な超低音を聴かせて(感じさせて)くれますし、合唱も入り、その自然かつ迫力のある再現ぶりも聴きどころです。

2ウェイのZ800-FW168HRS(ムンドルフ製ネットワーク)は、過去に2回は試聴させて頂いており、所有していない私が言うのも変ですが、リファレンスとするのに相応しい高忠実度で比較的ジャンルやソースを選ばない万能型でもあり、この世の全ての録音でモニターとして使って欲しい様な信頼すべきスピーカーだと思っております。これが選択可能だったため、今回ご用意下さっていたB&Wには外れてもらい、上記3機種での比較試聴としました。

他の2機種よりは能率が低いZ800-FW168HRSは、音量を調整しながらの比較試聴となりましたが、音質に関しては今回も高忠実度ぶりを見せ付けてくれたと思います。比較試聴の際には明言するに至りませんでしたが、いずれも約10回~20回以上生で聴いた事のある3人の名歌手達の声が、最もご本人達の歌声らしく再現されていたと思います。ほんの僅かだけ優しめ大人しめの響きになる傾向はあるかも知れませんが、モニタースピーカーとしてリファレンスとすべき高忠実度でほんの僅かだけ聴き疲れしにくい感じに纏められている感じです。私自身はモニターオーディオStudio20を満足して愛用しており、Z800-FW168HRSも良い意味で良く似た高忠実度の音だと思いつつも、おいそれと2組目として買える値段でも無く(音質のコストパフォーマンスは非常に素晴らしいですが)、購入には至っておりませんが、万が一拙宅のStudio20 が故障などして使えなくなってしまった場合にも後継機として選べるスピーカーを音工房Zさんが作って下さっている事は本当に心強く感じております。 今回はサブウーファーは無しで比較試聴しましたが、威風堂々での大太鼓の立ち上がりの良い重低音やオルガンの重低音も良く出しており、やはり最高レベルのスピーカーです。これに同社の質の高いサブウーファーを組み合わせてしっかり調整した場合、世の中にある全てのスピーカーの中でも最高レベルの音質をリーズナブルな価格で実現出来る、驚異の実力機だと思います。

Z1000-FE103Aも、Z800-FW168HRSとの傾向の違いは有りながらも、声の再現性は良かったと思います。実際のご本人達の歌声にそれぞれ迫りながらも、其々の方向性は逆と言う感じの両機は、音質の方向性の違いは明らかでしたが、どちらがご本人達の声に近いのかはその場で明言するのが憚られるくらい、どちらも良かったです。強いて言えば、私にとりましてはZ800-FW168HRSの方がよりご本人達の声に近いと感じております。 Z1000-FE103Aの方がややハイ上がりな声の感じになり、刺激は強めになります。 威風堂々の重低音は、今回比較試聴した3機種のうちではZ1000-FE103Aが1番控えめになってしまいましたが、シングルコーンフルレンジの元気の良さを持ちながらも高忠実度でもある素晴らしいスピーカーだと思います。 もしも私が大富豪(お金もスペースも)だったなら、Z800-FW168HRS(ムンドルフ版)とサブウーファーの組み合わせと共に、このZ1000-FE103Aもコレクション加えたいスピーカーだと思います。 いくらお金が有ったとしても、これらよりもあまり高いスピーカーは全然要らなくなってしまうかも知れません。これらと、現在愛用のモニターオーディオStudio20と、雑誌付録のユニットが素晴らしかったマークオーディオの上位ユニットを活かしたスピーカーあたりが目の前に並ぶことでしょう。 大富豪とは程遠い我が身の哀しさ、とはいえ、フルレンジ1発の良さは、マークオーディオの雑誌付録ユニットを色々な箱と組み合わせて楽しんでおりますので、それで良いことに致します。(苦笑)

高忠実度を求める私ですが、高忠実度とは私の感覚、私の聴き方、私の個性にとって高忠実度だと感じられるもののことですから、スピーカーユニットとエンクロージャー(と必要に応じネットワーク)の組み合わせでどの様に高忠実度だと感じられる音を構築していくか、高忠実度志向でも音作りは大切なのですね。高忠実度志向故に長年「音作り」と言う言葉を忌み嫌っていた私ですが、「音作り」の大切さを音工房Zさんに学ばせて頂きました。

推薦の声 9

市販の高級機などは使ったことがないので何とも言えませんが
過去に8年間使用した「BOSE464」には総合で勝っていると思います。

ご利用者様 梁瀬善隆様
ご利用製品 Z700-DCUF122W

再生に使用した機材は次の通りです。

  • パソコン:NEC Express5800 S70FL
  • オーディオIF(1):LynxTWO A-Model(LS-ADAT増設済)
  • オーディオIF(2):RME HDSP9632
  • DAC:Musical fidelity V-DAC
  • アナログミキサー:ALLEN&HEATH ZED-14
  • パワーアンプ:Flyingmole DAD-M100proII HT×2台

一般のオーディオ機器は3年前に全て処分してしまい、パソコンでしか音楽を再生しないという特異な環境です。現在では、パソコンで音楽を聴いている方は珍しくありませんが、私の環境は必要に迫られて音楽制作者に非常に近い環境にしているという点で、少し毛色が違うかも知れません。また、私自身がいわゆるオーディオマニアではないので、スピーカーを購入される方の参考にはならないかも知れませんが、まだレビュー数が少ないようなので投稿させて頂きます。

【到着~組み立てについて】
荷物が到着時、ダンボールの角が若干潰れていましたが、梱包が厳重だったので中身には全く損傷はありませんでした。板材の質に関しては、シナ合板は密度の高い相当品質の良いものでしたし、フロントバッフルのみ採用のシナアピトン合板も某Mクラフトのスーパーシナアピトンよりプライ数が多いものです。カット精度についても、精度に定評のあるMクラフトと較べても何ら遜色ありませんでした。

組み立てはハタガネを8本使用し、木工用ボンドだけでたっぷり1週間掛けて組み上げました。カット精度が高く、スコヤを掛けるまでもなく直角が出ているので、手順を誤らなければ誰でも組めると思います。添付の紙資料に加えてPDFの資料も頂けたので、特に迷うような場面はありませんでした。

難易度が高いと思われる箇所も、せいぜい側板の取り付け(ボンドの塗布面積が広いので)くらいです。注意点としては、450mmのハタガネでは1箇所だけクランプできない所があるので、600mmのハタガネがあった方が楽だと思います。

【出音について】
こんなことを書くと怒られそうですが、完成直後の音は酷いものです。硬く、管臭い、安っぽい音です。初めてスピーカー工作をされた方は びっくりされるかもしれませんが、どんなスピーカーも完成直後に良い音はしないものです。私は当初2週間のエージングで聴ける音に なるだろうと考えていましたが、結局1カ月掛かってしまいました。
(エージングに半年も掛かった「ネッシーMID」よりはマシですが…)

完成から1カ月経った現在の出音は素晴らしいです。私は"お客様の声"で投稿者全員が絶賛しているのが嘘臭いと思っていたので、悪ければ悪いとはっきり書いてやろうと考えていましたが、悔しいことに特にこれと言った欠点が挙げられません。「ネッシーMID」は「Ivory2 Italian Grand」などピアノ音源との相性が絶望的に悪いのが不満だったのですが、「Z700-DCUF122W」では綺麗に鳴っています。これだけでも購入した価値がありました。

31.5Hz(-10dB以内)まで伸びるという超低域は、誇張感がない本物の超低音です。一般の方が聴いた場合、逆にあまり低域が出ていないように感じるかも知れませんが、実際に相当下まで伸びています。その意味では、やはりマニア向けのスピーカーなのだと思います。

また、大山さんは100Hzのディップを気にされていたようですが、私の環境や用途では問題ないように感じました。他の方がどう感じるかは分かりませんが、市販のスピーカーでもこの程度のディップはあると思うので、設計者の杞憂に過ぎないのではないでしょうか?

【改善して欲しい点】
市販の高級機などは使ったことがないので何とも言えませんが、 過去に8年間使用した「BOSE464」には総合で勝っていると思います。「Z700-DCUF122W」は既に完成度が高いと思うので、これを改善するより、次は全く新しい方式にされた方が良いのではないでしょうか。